いつもTEAVER TEAFACTORYへ美味しいお菓子を届けてくださる
「お菓子Laboリッシュ」のお菓子作家小松和子様にお話しを伺いました。
※TEAVER TEAFACTORYではスコーンとクッキーを「お菓子Laboリッシュ」に作って頂いています。
(小松和子さん)
―自己紹介
小松和子です、2017年の年末に隣町である石巻市の仮設住宅から故郷の女川へ帰ってきて2018年の5月に「お菓子Laboリッシュ」をOPENし、今は子供たち3人と一緒に暮らしています。
―事業内容
手作りのお菓子を提供しています、お店はなく、個人のお客様は予約制の受注販売、事業者様は女川町内の2軒のカフェへ「小さな珈琲屋さんGEN」にはチーズケーキやタルト、クッキーを、「TEAVER TEAFACTORY」へは焼き菓子やスコーンを納品しています。
―きっかけ
2011年3月に起こった東日本大震災による津波で女川町内にあった自宅は流出し、仮設住宅での暮らしが始まりました、何もする事がない中で次男から突然「マカロンって作れる?」と言われてインターネットでレシピを調べて作ったのが始まりでした。次男は上手く作れたのに私は上手く作れずに、そこから気持ちが燃えて色んなお菓子のレシピを調べては作るのが楽しくなってきました、作ったお菓子を仮設住宅の近所の皆様や親戚へ配ったところ、美味しいととても喜んでもらい、それが嬉しかった事と、お菓子を焼いている時のバターやバニラの香りで自分自身がすごく癒された事もあり、お菓子作りに夢中になっていきました。そこから美味しいレシピを自分で研究し試行錯誤した事が科学の実験の様に思えた事から「お菓子Labo」の名前を思いつきました。今では100を超えるお菓子のレパートリーがあります。
―商品へのこだわり
私は学校で学んだり専門店で働いた経験があるわけではないので知識や技術はまだまだ未熟なので、良い素材を使う事、自分自身で研究して工夫をする事、そして何より楽しんでお菓子を作る事、を心がけています。素材にこだわりすぎて、原価を計算してみたら誰にも買ってもらえないような値段になってびっくりしてしまったり、難しい事は多いですが、自分自身でも今回はどんなお菓子が出来るだろう?とワクワクしながら作っています。
―スコーンについて
―TEAVER TEAFACTORYで人気NO.1のスコーン、すごく美味しくてお客様の評判も良く、リピーターが多い商品です、その秘密を聞かせてください。
スコーンはレシピがシンプルで簡単に作れるだけに難しいお菓子です。自分で食べる分には良いけど、商品として売る場合はやっぱり形に統一感が必要だったりするので、どれだけ生地を触らずに成型できるかを意識しています、水分量によりしっとり感が変わってくるので夏場は湿度が高いので数g水分を少なく、冬場は湿度が低いので数g水分を多くする等工夫しています。
色んなタイプのスコーンがあるけど、私はしっとりしたスコーンが好みだったので本で見た本場イギリスのスコーンのレシピを参考にして約2カ月かけてしっとりとした自分のスコーンのレシピを完成させました。
―お客様へ
店名の「リッシュ」という名前はフランス語で「豊かな」という意味があります、それは亡くなった主人の名前の「ゆたか」から次男がつけてくれた名前です。名前の通り、食べたお客様に豊かな気持ちになってもらえるようにと思っています、悲しい気分の時も楽しい時もどんな時でも美味しいお菓子を食べて「豊か」な気持ちになってもらえたらと思っています。
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お菓子Laboリッシュ(宮城県女川町)
ご注文は現在お電話による予約注文のみ
090-8250-2273