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JOURNAL ジャーナル

NEWS2023.03.26

女川での5年間の営業を終えて

本日2023年3月26日をもって
TEAVER TEAFACTORYは
女川での5年間の営業を終えました。

長かったようであっという間のようにも感じる5年間でしたが私たちにとってはとても1言では言い表せない5年間でした。

そもそも私自身は女川町から更に北部の宮城県気仙沼市出身で女川町へは子供の頃に1度訪れた記憶があるだけで縁もゆかりもない土地でした。
女川町とのご縁が出来たのは2016年の12月、紅茶メーカーを退社し故郷へ戻ってきてすぐの事でした
気仙沼の実家を津波により失っており長期的に滞在する拠点がなく、他の地域の被災地の状況を見て回っていた時の事です。

イベントで知り合った
「三陸石鹸工房KURIYA」の厨勝義さんに声を掛けて頂き
「アスヘノキボウ」が主催する「お試し移住プログラム」に参加し実際に町に滞在しながら町の様子を見て周る機会を頂きました。
私がお試し移住した時期は現在私たちが入居する「ハマテラス」の開業と重なり、町には人が溢れ、とても活気があり、開業日の夜は海から真冬の空に花火が上がり、被災地の中でいち早く復興を遂げた女川が持つパワーを強烈に感じる事が出来ました。

そこから約1年後の2018年4月
創業から1年が経過し
レンタルキッチンでの製造に限界を感じ、新たに製造拠点を探していたところ、テナントに空きが出たと声を掛けて頂き
2018年の5月1日に女川町に店舗をOPENさせて頂きました。

人口6000人の小さな港町での出店は決して楽なものではありませんでしたが
町の様々な事業者様と一緒に色んなアプローチを考え、それをすぐに試せる環境に身を置き、「1000年に1度のまちづくり」とも言われる女川町のまちづくりにほんの少しでも関われたことは我々にとって必ず今後の大きな財産となります。

女川には全国各地から人が集まり「町の常連」になる方が非常に多いです
私たちも沢山のインターン生やお試し移住者を受け入れてきましたが半数以上は遠くから何度も訪ねてきてくれます。
彼ら彼女らに町の魅力を聞くと口をそろえて
「ひとがいい」と答えます。
ありふれた答えのようにも感じますがこれが全てではないかと私たちも感じます。
2018年の4月から2023年の3月まで、この小さな町の小さな商店街で過ごしましたが
この5年間管理会社や商店街の方々を含め、町内の事業者様と仕事で関わって嫌な思いをした事はただの1度もありませんでした。
これは本当に誇りに感じてもらいたいところです。

私たちのこの町での5年間のチャレンジはここで終わりますが、きっとまた新たな素晴らしいシンボルとなるテナントが入り、商店街に活気を与えてくれます。
テナント型商店街は建物の所有者と入居者を分ける事で事業者の移転や廃業に伴うシャッター化を防ぎ商店街に常に循環がうまれます。
これは先程紹介した繰り返し女川を訪れる方々の楽しみの1つにもなっている事です。

 

最後にはなりますが
5年間この場所に通ってくれたお客様
家族のように接してくれた商店街の皆様
いつも支えてくれた町内関係者の皆様に心よりの御礼を申し上げます。

我々の第2の故郷でもある女川町の今後の明るい未来を心から願い、期待します。

 

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